先日、YAHOOのニュースに「古代ローマ時代の避妊具は青銅製だった」という
記事がありました。(詳細はこちら)
ベッサリーと呼ばれる青銅でできたドーナツ型の避妊具は、子宮をふさぐことによ
り避妊をしていたそうですが、そんなに昔から避妊対策をしていたことに驚きです。
何百年も前から存在したコンドーム
さらに驚いたのがコンドーム。20世紀になってから作られたとばかり思っていま
したが、何百年も前から存在し、19世紀にゴムが普及するまでは動物の皮や腸で
作られていたようです。
スポンジも避妊具に?
また、意外なものが避妊具として使われていたようです。それがスポンジ。スポン
ジを子宮頸部に入れ、精液をそこで吸収させていたそうです。また、より避妊を確
実なものとするため、殺精子を目的としてスポンジにレモン汁と蜂蜜を混ぜたもの
を含ませていたというから、いかに避妊の必要があったかが想像できます。
なぜ昔から避妊をしていたのでしょう?
避妊は宗教と大きなかかわりがあるようです。例えばカトリックでは、生殖をコン
トロールするのを禁じています。そのため避妊や堕胎をしてはいけないことになっ
ています。しかし男と女が抱き合えば、セックスへとことが進むのは至極当然。
人々の間では堕胎は絶対にダメとしながらも、家計を考えると子供の数をコント
ロールするため、避妊をした。つまりは宗教とセックスとの妥協点としたのではな
いでしょうか。
ちなみに、ブラジルなどジカ熱で不安の広がる地域について、フランシスコローマ
教皇は「避妊は絶対悪ではない」と、避妊を容認する考えを示しています。
江戸時代の日本の避妊は?
最後に、日本の江戸時代における避妊について見てみたいと思います。考え方とし
ては現代と同じで、女性の性器に何かを入れるか、男性の性器に何かをかぶせるか、
というものでした。
まず女性側から見てみると、和紙に唾液をつけ、丸めたものや、朔日丸(ついたち
がん)と呼ばれる薬(今で言うピル)を服用したり、中にはゴボウを突っ込むやり
方もあったそうです。
次に男性を見てみると、ナメシ皮やべっ甲、水牛の角などを薄くのばし、湯に浸し
たものをかぶせていたようですが、コンドームに一番近いものとして考えると、魚
の浮袋を使用したという記録があります。
今も昔も人間はセックスが大好き。いくら宗教で禁止されていても、本来備わって
いる本能的な欲求ですからね。
古来の人々の歴史の先に今のコンドームなど避妊具が存在すると思うと、なかなか
考え深くありませんか?