大人の話題　情報基地

アダルト詐欺については先日、「アダルトサイトのワンクリック詐欺。昨年度も多くの被害者を
生み出してしまったようです」（記事はこちら）でもお伝えしたように、テレビなどマスコミで
も再三警告しているにもかかわらず、残念ながら被害額は年々増えているようです。
その理由は「詐欺の巧妙化」。単に「クリックしなければいい」、「クリックしてしまっても無
視すればいい」では済まないケース、つまりやり方が巧妙化していることがあげられます。
そして詐欺の対象者はスマホ利用者に向けられたものが多くなっています。今回はその最新手口
について見ていきたいと思います。

カメラのシャッター音で驚かせる（スマホ利用者向け詐欺）

サイトが開くとカメラのシャッター音をならし、顔写真を撮ったかのように思わせるやり方です。
でも安心してください。「写真は撮られ礼ません」
これは単にシャッター音という音楽を流しているだけです。ページを開くと素敵な音楽が流れる
サイトってありますよね。あれと同じやり方であり、写真を撮られたわけではありません。

閉じることのできない電話番号（パソコン、スマホ利用者向け詐欺）

開くと「請求金額」、「お客様ＩＤ」、「問い合わせ電話番号（１８６付き）」などが表示された
画面になり、閉じたくても閉じられなくしてしまうやり方です。
奴らの目的は「電話を掛けさせる」ということです。そのため電話番号を非通知設定にしていても、
今回の電話に限り相手に番号を通知させる意味の１８６を付けさせているのです。画面が閉じない
ため、焦って問い合わせをしようと電話をしてしまう方がいるようですが、絶対にしてはいけませ
ん。また、操作ができなくなると「ウイルスに感染した」と思いがちですが、実際には感染しては
おらず、その画面に限り操作不能となっているだけです。

対処方法としては、強制終了をし、起動後に再びそのページが開かないようキャッシュの消去や
JavaScriptをオフにするやり方があります。
シマンテックのサイトにて詳細がご覧いただけます。
こちらです→シマンテック　スマートフォンのブラウザをロックするように進化したワンクリック詐欺

プリペイドカードの購入を指示（パソコン、スマホ利用者向け詐欺）

サイト料金の支払いをプリペイドカードで行うよう指示する詐欺業者が増えています。言われるま
まにカードを購入し、番号を伝えてしまったという被害者が急増しているようです。
業者としてはこうすることで「身元が隠せ、足がつきにくくなる」のが目的のようです。

まとめ

詐欺業者はまるでゲームを楽しむかのようにあの手この手で利用者をだまし、大切なお金をむしり
取ろうとしています。
やつらが欲しいのは「お金」と「電話番号などの個人情報」です。特に個人情報は脅しにも他業者
への販売にも使えるため、最も欲しいものと言えるでしょう。
私も含め、実際そのような場面に遭遇すると、焦りや「早く解決したい」という気持ちから、冷静
さを失い、詐欺業者の思うつぼにはまってしまいがちです。普段から詐欺の手口に関する情報を入
手しておくことや、もしもの場合に備えて最寄りの消費生活センターの場所や連絡先を調べておく
のもいいかもしれません。
とにもかくにもこれだけは言わせてください
「早く解決したいからと、相手に絶対連絡してはいけません！」

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今も後を絶たないアダルトワンクリック詐欺

アダルトサイトのネットサーフィンをしていると、まれに出てくるワンクリック詐欺の画面。
「１８歳以上」のアイコンをクリックしたら「ご登録ありがとうございます。会員登録請求金
額　１００，０００円　期日は平成○○年○月○日となります。」と出てくるやつですね。

最近は世間での認知度も高く、「無視すればよい。逆に相手に連絡するなどの行為は電話番号
など個人情報を知られてしまうので絶対にしてはいけない」と言われているので、被害者はほ
とんどいないのではないかと思っていましたが、そうでもないようです・・・

２０１４年度、国民生活センターに寄せられたアダルトサイトのワンクリックに関する相談件
数は１０万件を超える１０万６２７９件だったそうです。驚くのはその被害額。平均が約２７
万円だそうです。２７万円といえば私の１か月分の給料よりも多いです。
被害者は減るどころか増える傾向にあるというのも驚きです。増加する要因に「スマートフォ
ンの普及があげられるようです。１０万件のうち、半分近くの４万８千件はスマートフォンを
使用していて詐欺にあったというものでした。

被害額は振り込め詐欺とほぼ同じ金額

さて、一人当たりの平均被害額が２７万円で、相談件数が約１０万６千だと、その総額は２８６
億円を超えます。これって振り込め詐欺の被害総額とほぼ一緒なんだそうです。
振り込め詐欺はテレビなどで頻繁に取り上げらるし、手口も非常に巧妙なため、被害者が後を絶
たないと理解していましたが、まさかワンクリック詐欺の被害額がこれとほぼ同額とは・・・
改めてマスコミを通じて注意喚起と対処法を伝えてほしいものです。

増える女性被害者

では被害者の性別はどうでしょう？男性が圧倒的に多いでしょうか？実は女性の被害者が年々増
えているようなんです。２００９年は全体の２７％ほどが女性（これでも多いと思います）が
２０１４年度は３８．５％と１０％以上増えています。

裁判所に訴える悪徳業者も

「アダルトサイトのワンクリック詐欺にあっても無視」。これが鉄則ですが、もし連絡をしてし
まったら、それでもそれ以降は電話がかかってこようが無視をするようにすることが大切です。

ところが、たまにとっても面倒くさい悪徳業者がいて、被害者を装って裁判を起こすと言ってき
て、本当に裁判所に訴えることもあるのだとか・・・
この場合、相手の目的は裁判を起こす前に示談金を払わせることや、実際に裁判を起こして相手
（本当の被害者）が出廷しない場合に判決によりお金を奪うということだそうです。
というのは、裁判所から連絡が来ても、「被害者はこっちだ」、「偽の連絡だろう」などと考え
てしまい、出廷しない被害者がいることに目を付けた作戦だからです。「一度連絡してしまって
も、以降は無視し続ける」という鉄則が被害者をそのような心理にさせてしまうのかもしれませ
ん。

無視が鉄則ですが、裁判所から連絡が来てしまったら、面倒でも応じるようにしましょう。
そうすれば相手も負け裁判になることはわかりきっているので、訴えを取り下げる可能性が高く、
たとえ裁判をすることになっても１００％勝てます。

詐欺画面が消えなくなってしまう場合もあります

最後に、もう一つ面倒なことを・・・
ワンクリック詐欺のサイトを開いてしまった場合、履歴を削除してもその画面が消えなくなって
しまうことがあります。これは悪質なソフトを知らないうちにインストールしてしまったことが
原因のようです。その場合はパソコンを初期状態に戻さなくてはならないこともあるのだとか。

実はこれ、私も経験しました。もう１５年近く前になりますが、いくら履歴やキャッシュを削除
しても、パソコンを起動すると悪徳サイトが開いてしまうという状態になり、結局初期化するは
めになりました。

詳細は警視庁のサイトにもあります。
こちらです→警視庁　インターネット閲覧中に突然料金請求画面が表示された

最後に

ワンクリック詐欺のサイトを開いてしまっても無視することが鉄則ですが、それでも被害者が後を
たっていない現実、中でも女性被害者が増えている。そして面倒なことが起きる場合もあるが、冷
静に対応してくださいということをお伝えさせていただきたく、当記事を作成しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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